ちょっと思い出語りさせてくださいな。
 武田日向さん。アニメ化もされた『異国迷路のクロワーゼ』の原作者であり、桜庭一樹さん原作『GOSICK』のイラストを描かれた人でもあります。今年1月に亡くなられていたと聞いて、まずびっくりしました。最近見かけないなと思っていた人がいつの間にか亡くなっていて、その人がどこで何をやっていたかなんて知らずに、突然「亡くなった」ことを伝えられるというのは、なかなか辛いものがありますね…。

 自分が最初に武田日向さんを知ったのは富士見ミステリー文庫版の『GOSICK』で、もう10年前の話になりますかね。ライトノベルが気になっていろいろ読み始めていた最初の頃で、武田日向さんの描くイラストに魅かれてシリーズを読み始めたのでした。
 富士見ミステリー文庫がなくなって『GOSICK』をお店で見かけなくなってきたので、無くなる前に急いで集めました。このときはどこに行ってもなかなか見つけられなくて、書店サイトで在庫検索して、ちょっと遠くの本屋まで探しに行ったりとか、大変でしたねえ。でも武田日向さんの絵を見られなくなるなんてもったいなくて、頑張って全部集めました。表紙、口絵、本文中の挿絵、手のひらサイズの文庫の中に、武田日向さんの素敵なイラストがいっぱい詰まってたわけですよ。それを一つとして逃したくなかった。全部手元に置いておきたかった。その後、角川ビーンズ文庫で挿絵も復刻されましたけど、富士見のうちに必死で集めたのを後悔したりはしてないです。良い思い出ですね。
 その後、シリーズ自体は角川文庫で1作目から改めて出版され、富士見ミステリー文庫版以降の続刊も出て、それも集めたけどあまり読んでないのは、自分にとっては、ほぼ武田日向さんの絵目当てな部分が大きかったんだろうなーと。その後のお話も武田日向さんの挿絵付きで読みたかったな。

 『異国迷路のクロワーゼ』を知ったのはいつくらいだっけ。武田日向さんの絵がやっぱり素敵で、検索とかしてたら見つけたんだっけ…? よく覚えてないけど、漫画を描かれていると知って読んでみたくなって、読んだら本当に素晴らしかった。『異国迷路のクロワーゼ』は2巻まで出てて、その後どうなったのかなと気になってたけど、ここでまさか作者さんの訃報を聞くことになるとは思わなかった。本当に驚きました。

 1月に亡くなられたということで、今頃遅いかもしれませんが、ご冥福をお祈りします。