シンガーソングライターのZAQさんが作詞/作曲/編曲した楽曲で、誰かほかの人に楽曲提供したものの中から、5曲を選んで感想を書いた。本当は7選の予定だったけど、音楽の感想は書き慣れてなくてなかなか難しいので、少し減らして5選にしました。

 自分の好きな曲のいくつかを、ZAQさんが作られていることは、以前からなんとなく頭の隅にあった。もちろんZAQさんが自分で作詞/作曲して、自分で歌っている曲も好き。まず自分がどれくらいZAQさんの曲を知っているのかということを確かめるため、iTunesに「ZAQさん本人が歌っている曲」「ZAQさんが楽曲提供した曲」のプレイリストを作ったところ、前者は10曲、後者は21曲あった。なんと楽曲提供のほうが多くてびっくり。

 ZAQさんが作った曲の中に全アニソンを含めてもトップクラスに好きな曲があって、SquarePanicSerenadeって言うんですけど、『咲-Saki-阿知賀編』の漫画を読んでたら曲が聴きたくなって、曲を聴いたら感想を書きたくなった。どうせなら前から気になってたZAQさんが作った曲でまとめようと考えたのが、この記事を書こうと思った経緯です。

 ではでは前置きはこのくらいにして、本文をどうぞ。ZAQさんが作詞/作曲/編曲までされている曲もあれば、作詞/作曲のみ、作詞のみ、という曲もあるので、その辺りは個別に書きました。


SquarePanicSerenade

歌: 高鴨隠乃(悠木碧)、新子憧(東山奈央)、松実玄(花澤香菜)、松実宥(MAKO)、鷺森灼(内山夕実)
作詞/作曲/編曲: ZAQ
TVアニメ『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』EDテーマ

 ZAQさんが作った曲の中でも一番好き! とても楽しい曲で、歌っている5人が楽しそうに歌っているから、聴いているこっちもテンションが上がる。ほどよくちりばめられた麻雀要素、作中のシーンを思い出すような描写、隠乃たち5人のセリフパートなど、この作品のために作られた歌詞も大好きで、何度も聴きたくなる。

 とにかく歌詞から伝わってくる「楽しそう!」っていう感覚がすごい。勝負の駆け引き、負けたときの悔しさなども歌っているけど、それらもすべて、未来につながっている。隠乃たち阿知賀女子麻雀部がインターハイの頂点を目指すのは、トーナメント表の反対側にいる清澄高校の和と、また麻雀で"遊ぶ"ため。そのために駆け上がっていく。そんな阿知賀女子の"願い"が歌詞にしっかりと込められていて、この願いこそが「楽しさ」の原動力なんだと思う。

 『阿知賀編』のEDは2つあって、そのうちこっちの曲が流れるとすごく嬉しくてテンションが上がった。キャラクターが歌っているということもあるし、阿知賀編の大事なテーマが詰まっていて、ただのEDというよりも作品を代表する一曲っていう印象がある。『阿知賀編』で初めて『咲-Saki-』シリーズのアニメを見たのもあって、思い出深くて、大好きな曲です。


Futuristic Player

歌: 橋本みゆき
作詞/作曲/編曲: ZAQ
TVアニメ『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』EDテーマ

 『阿知賀編』のもうひとつのEDテーマ。この曲はアニメをリアタイで見ているときはそれほど好きではなかったけど、終わってから「SquarePanicSerenade」といっしょに聴いているうちにだんだんと好きになった。

 タイトルは「Futuristic Player」なので単数を表している。団体戦という意味ではチームだけど、試合に挑むのは常に一人であって、この曲で歌われているのは一人で戦っているときの気持ちなのかなと。futuristicという言葉からは、未来を見ている、どんな苦境に立たされても、自分たちの未来を諦めないという意志が伝わってくる。歌詞の感じは違うけど、SquarePanicSerenadeと同じで、和と遊ぶ未来を目指して、目標めがけて駆け上がっていくというテーマは共通している。でもこちらは、聴くとテンションが上がるとは言っても、じわじわと深みにハマっていくような感じで、どちらも『阿知賀編』にとって外すことのできないテーマを歌っているのに、こうも違う雰囲気の曲ができるのはすごいと思った。

 playerは単数だけど、試合は常に個人戦だけど、やはりそこは、団体戦としてはチームでもあるわけで。歌詞の端々に仲間の存在、未来で待ってくれている人の存在が感じられるところも好き。アニメを見てた当時に、もっと好きになった上で曲を聴きたかったな。


Van!shment Th!s World

歌: Black Raison d'être
作詞/作曲/編曲: ZAQ
TVアニメ『中二病でも恋がしたい!戀』EDテーマ

 歌詞が好き。中二病っぽい一見よく分からないようなカッコイイ言葉が並んでいて、実のところ、ただ聴いててもなんのこっちゃって感じだったから、放送当時は毎度EDで流れるのを聴きながら、またフルで聴けるようになってからは歌詞を見ながら何度もリピートして、その意味するところはなんだろうって妄想しまくってた。

 当時の自分の感想を見返すと、「勇太と六花のことを歌っている」と解釈してたらしい。じゃあ今の自分はどうかというと、悲しいことにそれほどの妄想力が働かなくて、昔の自分の解釈さえよく分からない。でも聴くたびに、いろいろと考えを巡らせてワクワクしながら聴いていた、あのときの気持ちがふと蘇ってきて、やっぱり好きだなぁと思う。

 Black Raison d'êtreの曲はどれも胸にグッとくる。実際自分も中二どころか小学生の頃から自分だけのカッコいいキャラクターとか妄想してたから、本能的に魅かれるものがあるのかも。ただ、この曲に関しては当時相当入れ込んだ、という思い出補正が強くて、今も度々聴きたくなる。


LoSe±CoNtRoL

歌: 七転福音(福沙奈恵)、クラリオン(沼倉愛美)
作詞/作曲: ZAQ、編曲: TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND
TVアニメ『紅殻のパンドラ』EDテーマ

 歌っているのはネネとクラリオンの二人だけど、歌詞はというと、クラリオンからネネへの気持ちを歌っているように見える。クラリオンがアンドロイドということもあって、歌詞も、曲も、人間の感情を歌った温かいラブソングみたいな感じじゃなくて、どこか機械っぽくなっているところが好き。

 一番と二番の頭にフィボナッチ数列が出てくる。この数列は0と1から始まり、前の2つの数を足したものが、次の数になる、という法則のもと無限に続く(0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13......)。その数を読み上げて行って、最後にNot found.(見つかりません)となって終わる。自分では分からない感情、その正体を探したけれど結局見つからなかった…みたいな。それとは別に、アニメ放送当時は、このフィボナッチ数列の「2つの数を足して次の数を作る」という法則から、ネネとクラリオンが出会って、2人の力が合わさって次(の展開)につながっていく…ということを意味しているような、そんな解釈をして感想記事を書いた。

 これって恋の歌なんですよね。しかも女の子どうしの。クラリオンがネネと出会って、新たに芽生えた感情が「恋」だとすると、そんな二人が一緒に、こんな恥ずかしい歌詞の歌を歌っていると思うだけで、なんだかニヤニヤしてくる。気持ちが最高に高ぶるサビが好き。ラスサビの前にあるクラリオンとネネの掛け合いも好き。


アフタースクールパーリータイム

歌: 所恵美(藤井ゆきよ)
作詞: ZAQ、作曲/編曲: 増谷賢
『アイドルマスター ミリオンライブ!』THE IDOLM@STER LIVE THE@TER PERFORMANCE 04

 これは、ZAQさんが作詞していると知ってから聴いて、見事にハマってしまった曲。めっちゃ良い。歌詞も曲も最高。藤井ゆきよさんの声も癖になる。CD自体は、種田梨沙さんの曲が入っているからという理由で借りてきたのだけど、まさか当時見向きもしなかった別の曲にこれほどハマることになるとは思わなかった。

 Aメロのラップパートが心地良くて、全体的にもノリが良い曲。放課後の楽しい時間、それを一緒に過ごす誰かがいて、そんな時間は毎日続いて……と、楽しい歌だと感じる一方で、なんか聴いていると切なくなる。曲>声>歌詞の順でその影響が大きくて、とくにサビの後ろで流れてるあのヒュンヒュン鳴ってる音が良い(何て言うのか分からない)。藤井ゆきよさんの声も切ない曲向けというか、もともとの声質からしてそうなのか、そういう歌い方をしているのか分からないけど、この声は聴けば聴くほど好きになる…。「可愛いね」って歌詞にあるけど、いやいやあなたのほうが可愛いよ。

 『ミリオンライブ!』もやったことなかったけど、この曲を歌っている所恵美のことも、もっと知りたいと思った。歌詞の「Make me」って部分が、何度も聴いているうちに「恵美」に聞こえてくる。もうほんとに、信じられないくらい聴き入ってしまう。ZAQさんの作詞ということで、縁があって聴くことができて良かった。

***

 最初の予定から削ったのは、以下の2曲。

-Across the line-
歌: 小鳥遊六花(内田真礼)
作詞/作曲/編曲: ZAQ

のんのん日和
歌: 宮内れんげ(小岩井ことり)、一条蛍(村川梨衣)、越谷夏海(佐倉綾音)、越谷小鞠(阿澄佳奈)
作詞/作曲: ZAQ、編曲: 松田彬人

 Black Raison d'êtreのほかの曲、「INSIDE IDENTITY」とか「Secret Survivor」とかも大好き。SquarePanicSerenadeと並んで、中二病でも恋がしたい!関連の曲は本当によく聴いてます。すごくカッコいいし何度聴いても飽きない。

 ZAQさんの作った曲は、まだまだ知らないものがいっぱいあるし、これからも注目していきたい。本人が歌っている曲のほうは5選を書くのも難しそうなので、ここで好きな曲を言っておくと、「深淵に舞う戦慄謝肉祭」と「Serendipity」が好きです。


 作詞や作曲について調べてみたら、知らないだけで、実はよく聴いている作詞家さん作曲家さんがいるかもしれない。まったく気にしてないわけじゃなくて、ちょこちょこ名前を知ってる人もいるけど、誰が作ったのか全く分からない曲も割とあって…。

 少しずつ、歌っている人のことだけじゃなくて、作った人のことも知っていきたい。同じ歌手の曲を聴きたくなるように、同じ作者の曲を聴くことで世界が広がっていくかもしれない。そして好きだと思ったら、また感想を書きたいですね。




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