『せいぜいがんばれ!魔法少女くるみ』見た! 魔法少女だって、わ~可愛い!とは全然思えないような、多少ひっかかるタイトル。そして中身はボケとツッコミによって成り立つアニメというか、コントというか、ストーリーもへったくれもない感じではあったけど、なかなか面白かった…!


ボケとツッコミの応酬を楽しむアニメ

 悪の組織「暗黒ホエールズ」と魔法少女プリマエンジェルのボケだらけの戦いに、キヨシ、イサム、シゲルの3人がツッコむ、というのが基本的な流れ。

 最初から最後までとにかく魔法少女と怪人がボケて、キヨシたち3人がツッコむ様子を楽しむアニメだった。ショートアニメで見やすいということもあって、どんどん続きを見られるし、全然難しい話じゃないからただ笑いながら見ているだけで楽しい。たまにはこういうアニメを見たくなるときもある。前回のあらすじなんて覚えてなくてもまったく問題なし。どこから見てもOK! と言い切ってしまいたいところだけど、最終話近くになるとちょっとストーリー性が増すので気を付けて(ツッコミどころは最後までたっぷり詰まってるけど)。

 話がものすごく唐突に終わったりとか、ある意味「雑」なところもあるけど、見続けているとそれがこの作品の「味」なんだと分ってくる。そうしていつの間にか続きを見るのが楽しみになってた。アニメの面白さというよりは、お笑い芸人のネタ、あるいは、インパクトのあるテレビCMみたいな面白さ、かな? ちょっと30分アニメと比較するの難しいなぁと思った。


 好きなネタは、顔がゆがむやつ(ジャケット紳士がらみで出てくる)とか、汚い声で喋るデビるん(CV松本慶祐監督)とか、3人で必殺技を撃つとき掛け声があってないのとか、ちょっと変装するだけで敵だと気づかなくなるくるみたちとか…! あと、プリマオレンジ(温州愛媛みかん)の関西弁。


OP/EDについて

 OP映像が良い! 本編にはないような、本来の魔法少女ものっぽい魅力がある。サビ直前の色が反転(?)するところ、カッコいいなぁ。そのあとプリマピンクがはーとをばらまくところは可愛らしい。本編には笑いはあっても、あんまりカッコいいとか可愛いとかいう感情が出てこないし、OPのこういう要素はとても貴重。

 EDはどちらかというと、本編のイメージに近い感じ。前期と後期で2つある。どちらもキヨシ、イサム、シゲルの3人が歌っていて、歌詞は意味不明……と言うと言いすぎか。分かるけど分らん、というか。うーんやっぱり分からん。しかし、なんだろうなぁ、特に不快ではないし、この作品らしくて良いEDではあるんだけども。なんとも形容しがたい。


あとがき

 なんと10月から2期が放送予定らしい。良いタイミングで見た! それにしても感想が書きにくい。どちらかというと、見て笑って瞬間的に楽しむだけで作品にとっては十分という気がする。実況しながらだと楽しそう。