2話~6話の感想はツイッターのモーメントに。8話から12話までの感想はこの記事に。1話と7話はパス。ちょっと長くて読みにくいかも!!


第8話「Legend of Love」

 文化祭の朗読劇で、和紗が女役、新菜が男役を演じる。泉が朗読劇を見に来てくれたらそれがまるで和紗から泉への告白みたいになっちゃうわけで、和紗は泉が見に来てくれるまでの1回1回をリハーサルに見立ててドキドキしていた。それなのに本番で新菜が話を勝手に変えてしまって、しかも、泉に告白するみたいな感じでそのまま手を引いて行ってしまった…。まるで新菜が和紗から泉を奪ったみたいな!! どちらかというと和紗と泉にちゃんとくっついてほしい派だから見ててつらいけど、でも結果的に新菜が和紗から泉を奪ったみたいに見えるのは面白いなぁと思った。

 泉はポジティブ解釈をしてたけど、新菜は自分でも分からない感情に動かされてあんな行動をしてしいまった。直前までどっちに行くのかなって本当に分かんなかったからびっくりした! でもここでハッキリした。新菜が泉を好きってことが。結局和紗と泉が想いを互いの気持ちを確認しあってハッピーエンドになっちゃったけど、新菜は自分が「失恋した」と分かっていながらも、泉へまだ執着しようとする。この時点ではそれがどういう意味かはちょっと分からなかった…。


第9話「キツネノカミソリ」

 泉と和紗が幸せオーラ全開でイチャイチャしてる!!! まったくもう!! ごくごく自然な流れで(?)和紗が泉の家にお邪魔して、和紗の隣に座るのか、向かいに座るのか問題が発生。なんか緊張している二人が微笑ましくもあり、もどかしくもあり…。二人がくっつくまでに新菜がお膳立てしたみたいになってるけど、くっついてからも誰かの仲介が必要なのか!?


第10話「穴」

 新菜は泉と一緒に電車に乗って、泉を誘惑する。でも泉は新菜とはしないってキッパリ断った。いいぞ!よく言った! でも新菜は泉に断られたことがすごく響いた。り香が恋をして人を変えたように、新菜も泉を好きになることで変化が起きていて、その変化のせいで新菜は不安定になっている。

 一方ももちゃんは、勘違い男杉本くんに腕をつかまれて「触らないで!」とかなりひどい拒絶の態度を取ってしまった。この後杉本くんはおとなしく身を引いたのか…。ももちゃんは男女関係なく、「嫌いな」杉本くんに触られたのが嫌で、同じところを「好きな」新菜に触ってもらうことで傷を癒そうとした。でもタイミングがめっちゃ悪い…! このとき新菜は自分に自信を失っていて、今までの新菜だったらなんて答えるか、ももちゃんに聞き返すくらい自分が分からなくなっていた。

 たぶんだけど、泉と電車に乗ったときも半分くらいそんな状態になっていて、あのときの行動は「今までの自分だったらこうするだろう」という思考の反映だったんじゃないだろうか。でもそれは泉に効かなかった。偶然が重なって、ももちゃんも新菜から拒絶されたみたいになっちゃってて、第10話は作品的にはすごく面白い回だったけど、辛い回でもあった…。


第11話「男女交際禁止令」

 人物が違うけど言葉や状況が似ていて、違うシーンが重なって見える演出、この作品よくあるよなと思った。和紗が泉の部屋にお邪魔して、泉は相変わらず和紗と性的なことしたくないって、和紗のこと大切にしたいからって言うのが、天城くんがり香に言ったセリフとかぶる。そしてまた性の話で「泉は本心を言っている」のに和紗に上手く伝わらなくて帰っちゃうところが、前にもあったよなそんなシーン。また繰り返すのか…! でも思えばあのときもこのときも、二人はちょっと上手く自分の気持ちを伝えられなかっただけで、相手のことを嫌いだと思っているわけでもないし、お互いの気持ちがすれ違っているわけでもなかったと。

 ミロ先生と本郷ちゃんがラブホに行くところを、り香と天城くんが後をつけてきて、さらにそれを誰かが見ていたと…! そいつが誰なのかちょっと気になるところだけど、ともかく天城くんとり香が不純異性交遊をしていたらこうなるぞという「みせしめ」のために退学処分にされることに…。

 ちょっと十条さんに感謝したい。十条さんの退学に関して、文芸部でり香と本郷ちゃんがちょっと険悪な雰囲気になった。十条さんは堂々としていたのに対して、隠れてこそこそしている誰かさんの方がよっぽど不純だと。それで、本郷ちゃんとミロ先生が二人でこそこそしているところをり香が見たんだと、二人に伝わった。でなければ、最近恋をして態度を変えたり香が不純異性交遊で退学処分になったとして、「何かの間違いだ!」とみんなが思ったとしても、それ以上引き留められなかっただろう。何もかも偶然だけど、十条さんがいなかったらってちょっと考えてしまう。こういう運命のいたずらみたいな展開を見ると。


第12話「乙女心のいろいろは」

 う~ん何か…作画? 演出? ノリ? なんか分からないけどちょっと苦手な雰囲気出てきた。最終回まで来てなんか、いつもよりはっちゃけている…?

 それはそれとして、泉の言いたいことなるほど良く伝わった! 幼馴染みだから、急に関係が進展することに戸惑ってたわけだ、泉と和紗二人とも。それをお互いに確認できて良かった。

 和紗と泉が好きあってて、新菜はそれを分かってはいるけど「自分が泉を好き」という気持ちも止められない。ももちゃんは新菜のことが好き。それは友達以上に…? そこら辺いまいちよく分かってないんだけど、色鬼で新菜はももちゃんの想いに応えようとして、1年後?の未来に二人が仲良くしてたから上手く行ってるんだ、と少し安心はした。個人的には泉と新菜がくっついて、ももちゃんと和紗がくっつく未来もちょっと見てみたかった(これはただの願望)


まとめ

 面白かった! 文芸部5人の恋模様。同じ文芸部に所属しているのに、り香と天城くんの恋や、本郷ちゃんとミロ先生の駆引きとか、みんなが情報を共有しているわけじゃなくて、複数の出来事が別々に同時進行で描かれていく。しかし近い場所で起きているそれらの出来事は無関係ではいられず、終盤になるとお互いに絡み合って一気にクライマックスに向かう。

 全員の物語を全力で見なくても別に良い。見たいキャラどうしの関係だけ考えてても面白かった。最終回付近はいろいろな関係がひとところに大集合して情報量過多で頭がパンクしそうだったけど、ギリギリ「楽しく見れた」かな~と思う。


 和紗と泉がどっからどう見ても両想いで絶対上手く行くのに、微妙にすれ違うのがもどかしかった~! その一方で、一人だけ男女とは別の「好きの形」を求めるももちゃんもずっと気になっていた。6話くらいからは、「自分」という軸がブレはじめる新菜がすごく可愛く見えてきて好きになった。本郷ちゃんとミロ先生の関係もなかなか面白かったけど、そこまで考える余裕がなかったのが心残り。見直す機会があれば考えたいな。