話数単位で選ぶ、2020年TVアニメ10選

 毎年参加している「話数単位で選ぶ、TVアニメ10選」企画に今年も参加。今まで新米小僧の見習日記さんで集計されてたけど、今回からaninadoさんに引き継がれるとのことで、ルールや他参加サイトはそちらまで。


ネコぱら 第3話「気になるあの子」

 時雨の家で預かることになったあの子(後にカカオという名前が付く)のことが気になって仕方ないショコラ。一方カカオも、ショコラが昔よく遊んでいたおもちゃに興味を示したり、ショコラのことを想っているのが伝わってくる。離れている相手のことをお互いに想い合う関係が好き…。

 そして最も印象的なのが、ショコラがご主人様にカカオをここに置いてくださいって頼み込むシーン。頭を下げるショコラに対して、カカオは一緒に頭を下げたりするんじゃなくて、ただショコラの手をそっと握る。こういう、行動から気持ちが伝わってきたり、気持ちを想像したくなる動きが大好きなんよ…。

→感想記事


SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!! 第1話「まっしろスタートライン」

 「まっしろスタートライン」って言葉が好き。雪のつもる故郷を出て、ミディシティへ向かう列車に乗る。そのロケーションに「まっしろスタートライン」って言葉がぴたっとはまる。ほわんが列車に乗って出発するタイミングで、挿入歌の「まっしろスタートライン」が掛かるのも好きだし、この第1話はいろいろと印象に残っている部分が多かったから選びたいなと。

 放送当時に書いた感想記事。7話もめっちゃ面白くて好きで、最終的に1話と7話の二択になってこっちに。


恋する小惑星 第8話「冬のダイヤモンド」

 鍋パーティーのあと、屋上へ行ってみんなで星を見るシーンが好き。暗くて寒い夜の空気感と、先輩が作ってくれたアルバムを見ていて突然涙を流すあお。「なんかすごく楽しくて」とあおは言うけどそんなわけないんよな。父親の転勤のため遠くに引っ越すことになったことが、あおを悩ませていた。それはこの時点ではまだ明らかにならないけど、知っていて見るとあおに感情移入して切なくなる。

 あと、イノ先輩が好きなので、イノ先輩関連のお話が入ってる回を10選に入れたかった…! この回は特に、何かを悩んでいるあおを心配する様子が印象的。


ミュークルードリーミー 第28話「まいらマイラブ♡」

 まいらちゃんの誕生日。そしてまいらちゃんのママの命日。いつもは悪さをするゆにたちも今日ばかりは…まぁいつも通り悪さするんだけど、早々にご退場頂いて。その後、ゆめちゃんたちと一緒に過ごすシーンもなく、ひたすら"家族の時間"を描写するのが良くて、その中にドリームパートナーのぺこくんが存在することがとても嬉しい。

 前半でゆめちゃんが言っていたように、まいらちゃんにも寂しいときがあったりしたはず。でもそういう雰囲気を感じさせないまいらちゃん、感じさせない作品のつくりが、あたたかい気持ちにさせてくれる。これからも、あんまりまいらちゃんが弱るところは見たくない。


天晴爛漫! 第11話「Rain in the Dark Night」

 命の危機に瀕する小雨。ぼろぼろになったマシン。突如訪れた窮地に、どうしたらいいか分からなくなる天晴。1話からずっとマイペースを貫いてきた天晴が、すごく弱気になってるのが印象的で、そこに天晴の変化が感じられるのが好き。この作品見てて一番の楽しみが「レースを通じて描かれる天晴の成長・変化」だった。

 自分の変化に戸惑い道を見失う天晴を、小雨が元の道に導いてくれる。自分がどこまで行けるか、他人に決めさせるなと。それは第2話で天晴自身が言ったこと。第2話のサブタイトルが「in the Dark」で、第11話のサブタイトルの中に含まれてるのは意図的にやってるの…?? 物語はここからクライマックスへ向けてまっしぐらという感じで、この辺りが個人的には一番昂ったところだったな。


アサルトリリィ BOUQUET 第6話「スミレ」

 『アサルトリリィ BOUQUET』から一話を選ぶの悩む!!!! 6話を選んだのはこの回を見て泣いたから…。よっぽど感動しないと泣かないからね。夢結が「私はあなたのシュッツエンゲルになれない」と心をさらけ出し、梨璃が夢結のシルトとしての決意を伝えるシーンの夢結役・夏吉ゆうこさんと、梨璃役・赤尾ひかるさんの演技がめっちゃ良かった…! このシーンがすごく感動的で印象に残っているし、一柳隊初めてのノインヴェルト戦術もカッコよかった。

 赤尾ひかるさんに関しては去年『えんどろ~!』で十分にいろいろな良い演技を見せてもらったから、『アサルトリリィ BOUQUET』でまた良い演技をたくさん聴けて嬉しい。一方、夏吉ゆうこさんはまだまだどんな人なのか知らなくて、この6話の泣き演技で驚かされた。夏吉さんが出てる『SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!!』を今一度見返したいなぁ。


体操ザムライ 第11話「体操ザムライ」

 ザ・集大成って感じ。申し分のない最高の最終回。玲ちゃんがレオを連れ戻すとき、6話でおばあちゃんに言われたことや、8話で「大女優になりたい!」って決意したことが活きてくるのが好き。6話も好きなんだけど、その6話での経験を経て玲ちゃんが成長しているから、完全に超えられてしまったなって感じ。

 そんな玲ちゃんがレオを連れ戻すところも良かったし、それに応える形の城太郎の演技も最高だった。やっぱり話数単位10選記事を書くなら、ちゃんと最終回まで見ないといけないなと。


ご注文はうさぎですか? BLOOM 第9羽「やきもち風味のカモミール」

 千夜シャロ幼馴染みエピソード。二人して生徒会長選挙に推薦されるけど、二人とも辞退するっていうね。その話が進行する傍ら、千夜ちゃんが王冠を失くした話ロゼちゃんのお話があって、それらが見事に一本のお話として違和感なく混ざり合っているのが上手い。

 ロゼちゃんがラビットハウスで働くお話は原作でも大好きで、アニメで見てもやっぱり面白かった! 「失恋ソングの歌詞みたいね」って千夜ちゃんのツッコミを、後半で今度はシャロちゃんに言わせる流れとかも好き。


ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN 第8話「ザ・フォッグ」

 エイラーニャ回。霧の中に隠れるネウロイの親機と子機。そのうちサーニャが探知したのは子機のほうだけで、エイラはサーニャが探知できない親機の存在を感じ取っていた…。エイラの言っていたことは本当だったとサーニャが気づくシーンがめっちゃ泣ける。BGMも泣かせに来てる…。

 サーニャも決してエイラを蔑ろにしたいわけじゃない。任務のために仕方なくって感じで、メンバーから外すことをエイラに伝えたとき「ごめんね」って言ってる辺りにサーニャの本心が見えるのが好き。一度意見がぶつかったときは、お互いに相手を信じなかった。親機を倒すときは、お互いに相手を信じた。そんな二人を見ていると、ぶつかることはあっても、根本的に仲が良いんだなって分かる…。尊いお話だった。


ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第8話「しずく、モノクローム」

 かすみんが好き! しずくの様子がおかしいことを察して遊びに連れ出したり、「自分をさらけ出せない」という悩みを抱えるしずくに、かすみんなりの言葉で「(自分を)出してみなよ!」って伝える姿がすごくカッコいい。

 かすみんのこういうところが大好きなんよ。誰よりも自分のことを可愛いと思ってるかすみんだけど、エゴに走りすぎることもなく、人のことも良く見ていて、親友が困っていたら言うこと言える。もちろん第2話にもそんなかすみんの良さが詰まってるんだけど、正直かなり迷ったんだけど、今回はこっちで。第2話が「かすみんを好きになった話」だとすると、第8話は「かすみんをもっと好きになった話」かな。